2024.10.03星の時刻表天秤座新月(金環日食)~外とのバランスを保ちながら、自己の信念を確認する

過ぎてしまいましたが、10月3日の3時49分ごろ、天秤座で金環日食を伴う新月でした。

イースター島のあたりが一番よく観測できたようですね。

日本では観測できませんでしたが、重要な切り替わりの時です。

とくに、権力者を意味する太陽が隠される、ということで、古より日食は、権力者の切り替わりなどを意味したりします。

日本でも先日新しい総理が誕生しましたし、アメリカの大統領選のもうすぐ。
メキシコでもいろいろあったうえに女性大統領が誕生…と、権力者の交代的なことが多く起こっていますね。

日食のタイミングにぴったりだったので、石破政権がどうなっていくかは気になるところですが、個人的に、対米追従の政権が長く続いてきたのに対して、自主独立派(田中角栄的な)が久しぶりに総理になったのは大注目しています。

(特段支持しているわけではありませんが、面白いとは感じています)

 

そもそも日食は占星術的にどういうことなのか

さて、天秤座での日食のチャートについてですが、まず、日食というのは新月+ノードでできます。

ノードというのは、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルと呼ばれるポイントで、月と太陽の軌道の交点のことです。
なので、ノードは実際の天体ではなく、場所、ポイントですが、月と太陽の軌道の交点は、私たちの意志の力(黄道:魂の通り道)と過去や記憶に関わる白道(月の軌道)の交点として、過去の記憶と魂が出会うため、過去世、やご縁とのかかわりが強いとされます。

魂の出入りがこの場所から行われるのは私も感じており、「ドラゴン」の名はここに筒状のエネルギーがあることを予見させます。

なので、日食や月食は運命的な転換点になりやすく、ご縁と繋がりやすいとされ、妊娠や出産、運命の出会いがあるなど、人生の転機となりやすいとされます。

 

とはいえ、太陽は1年で1周しますから、日食や月食は毎年必ず世界中のどこかで2度は起こります(観測できるかに関わらず)。そして、ノードにタイトに月や太陽に重なると、金環日食とか、皆既月食になり、ノードから離れるほどに天体が欠けて見える程度が弱まります。

 

なので、今回の天秤座の金環日食はドラゴンテイルととてもタイト。そして、世界的に大きな転換点であり、私たち一人一人にとっても大きな影響があります。

 

「過去」へのフォーカス

今回の日食はドラゴンテイルというノードの下降点に重なる新月なので、「過去」「過去世」「カルマ」などに焦点が当たりやすくなります。

過去世なんてわからないとは思うし、無意識的ではありますが、過去を無償に思い出したり、過去の苦しみが昇華したような思いをする人もいれば、過去に何かしたことが今になって帰ってくるような思いがしたり、人の「命」にかかわることも起こりやすい時期です。

カルマというのはあまりいい感じの言葉ではないかもしれませんが、インド哲学では、カルマをいくつかに分けて解釈していて、悪い意味だけではなく、過去の自分のよき行いもカルマとして巡ってくるし、未来の自分の行為も過去の自分に来るらしく、何種類もありました(あやふやですみません 笑)。

つまり魂の因果ということですね。

 

天秤座11度「眼鏡越しにじっと見つめる教授」

さて、新月というのは太陽と月がぴったりと重なることを言います。およそ29日ごとに起こるわけですが、この位置がとても重要です。

また、日食の新月はその後半年間は影響が続くとされますので、この度数のシンボルのテーマが特別に大切になります。

太陽と月は天秤座の11度で「眼鏡越しにじっと見つめる教授」となります。

自分の視力や視野を少しずらすこと、生徒の視点に立つことをあらわすシンボルです。

人に伝わるように工夫する
自分の知識や経験を人にどう提供するか考える

といったテーマが立ち上がる人が多いでしょう。
他者の視点に立ってどう伝えるか、自分の知識を世の中に受け入れてもらうにはどうしたらいいか。

といったことを考えることが増えるでしょう。

 

タブーを超える

また、今回は、リリスと水星も新月の月と太陽にタイトに重なっています。

リリスとは月の遠地点を意味します。これも「場所」のエネルギーなのですが、私たちのタブー意識に関わる場所になります。

 

投稿者: @mai.kaibe
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「周囲に伝わり通用すること」と「自分のポリシー」の摩擦

また、新月チャートは火星とタイトにハードアスペクトができています。

外に合わせて自分の視点を変える、というサビアンシンボルに示されたテーマと、自分がこれまで大切にしてきたポリシーや私生活、家族との関係などとの間で揺らぎが生じる可能性があります。

自分の内側の信念を最終的には大切にすることを選ぶことが多いと思いますが、人の視点が入ってくることで、自分の凝り固まった信念に気が付き、それを手放しする人もいるでしょう。

また、感情的になりやすそうな印象もあり、それが気づきを与えてくれることにもなります。

変化の前の葛藤だなと思います。

 

同時に、蠍座の金星、魚座の土星、蟹座の火星とで水のグランドトラインができます。

愛情関係が満たされ、充足し、人とのコミュニケーションも愛のこもったものとなります。

新しい可能性や変化の空気を感じても、愛の土台から抜け出したくないという反発を感じる人もいるかもしれません。

そういった葛藤を超えて選び取るものがありそうです。

 

また、この日食新月は、双子座の木星が10ハウスにあり、ここから半年以内で社会的なチャンスを手にする人が増えそうな印象もあります。

月の半ばからは天秤座の太陽や水星が木星と調和していくので、さらにぐんぐんと、物事がスムーズに進展していきそうです。

 

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