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ウエサク満月

5月6日2時34分　蠍座で満月です。
仏陀の降誕、悟り、入滅の3大仏事のいずれもが5月の満月だったとされ、ウエサク月とも呼ばれています。
（キリスト教でいえば、クリスマスとイースターとがみんな一緒、みたいな感じでしょうか…？）

日付は6日ですが、今夜、5月5日の夜からが最も美しい満月を愛でることができます。
天気予報は微妙ですがどうでしょうか…？

釈迦はもともと、王族の生まれで、それは占星術では牡牛座っぽかったりします。生まれ持っての物質的な価値、は牡牛座です。
仏陀は一度それを捨てて、精神修行の道に入る。それは蠍座っぽい生き方です。
でもそのどちらかだけでは悟りは手に入らなかった。
6年にも及ぶ苦行で死にかけて、スジャータの乳がゆをいただいて、ゆったりした心で近くの菩提樹の下で瞑想をしたら悟りを開いた。

スジャータの乳がゆはなんとなく牡牛座。食べ物は牡牛座ですね。
牡牛座と蠍座、どちらかだけではなく、両方が大切。

わたしたちも生きる上で、物質的な幸福も、精神的な幸福も、どちらも大切ですね。

 

半影月食

さて、この満月はウエサク月であると同時に半影月食も伴うそうです。
とはいえ、ドラゴンヘッド（月と太陽の軌道の交点）とわりと距離があるので、地球の影に入るのはほんのわずかかな。
それでもウエサク月と月食が同時に来る、しかもそれを観測できるってやはりすごいタイミングだなと思います。

 

ウエサク満月のホロスコープから

さて、ホロスコープを見ると、牡牛座にドラゴンヘッド、水星、太陽、天王星が集まっていて、それが牡牛座本来のハウスである2ハウスに集まっています。

そして、満月の月は蠍座で8ハウスです。命や価値を継承すること、他者から受け取るもの、他者との深い絆などを象徴するハウスで、こちらは蠍座本来のハウスです。

物質的な価値 ⇔ 精神的な価値
与えること ⇔ 受け取ること
目に見える豊かさ ⇔ 目に見えない豊かさ
肉体的に受け継いだもの ⇔ 精神的に受け継いだもの
自分が生み出す収入 ⇔ 他者から受け取る資産

そんな、両極にあるようで双方が無ければ豊かさも価値も、この命も存在しない、そして結局は命の循環、暮らしの循環として繋がっている、そんなことがテーマになってきます。

陰のエネルギーに振れますので、世間はゴールデンウィークだけど、意識は内側に内側にと向かいやすい時期です。

家族や親族で過ごす時間も多いでしょうから、自分の命と思想と心の源泉のようなものを見つめなおすにもいいでしょう。
自分は何をしている時に豊かで幸福なのか。それをじっくりと感じましょう。

そして、現実をよく見つめて、暮らしの形、収入の得方、自分の持っている価値、自分にとっての豊かさ、周囲との関係、受け取っている様々なものを感じ取りましょう。

海王星があらわす直観力やイマジネーション力も非常に強調され、感受性も強まります。とめどなくあふれ出る直観が、自分のパッションや喜び、楽しみへと影響していきますので、気付きの多い時期になります。

太陽のそばには天王星があり、ここから2週間は、突然新しいものが飛び込んできたり、新しい何かを決断することがあります。それが新たな志となり発展していきます。

また、木星が金星とタイトに調和の配置を作っていますので、お金や収入に関してはとてもいい流れが来やすい時です。自分にしかできないこと、自分の中にある価値と心の奥からフィットする感覚、楽しさや喜びなどと一致するかを意識しましょう。
家での学びや情報収集が非常に充実することも示されています。

サビアンシンボルから

さて、サビアンシンボルのメッセージです。
月は蠍座の15度で「5つの砂山のまわりで遊ぶ子どもたち」
５という数字は創造性や子ども心、楽しさなどをあらわし、砂山というのは細かな砂の粒が集まるところから集団性をあらわします。
子どもたちは可能性の塊のような存在ですから、このシンボルは、

・人を束ねて頂点に立つことへの関心
・純粋な創造性と遊び
・人間にまつわる様々な学問を高度な精神で遊ぶ
・豊かな創造的才能があり、起業や創業に向く
・一つの分野に縛られない柔軟な頭脳や応用性の高さ
・子どもっぽいパワーゲームになる可能性

私も新しい事業を生み出そうとワクワクしているところなので、その感覚にフォーカスしたいなと思いました。
今は砂遊びをする子供みたいに、夢中で目の前のことに向き合って、楽しむこと、創造的であること、ということですね。

そして、太陽は牡牛座の15度で『マフラーと粋なシルクハットを身につけた男』となります。
男というのは男性性的なエネルギーで、それが社会的にしっかりと武装している様子、ということで、

・完全武装で物事に関わっていく
・自分の出来る範囲での責任と義務をしっかりと受け止める
・嵐に対しても受けて立つ気概
・他者に心を許さずなれなれしい付き合いは最小限に抑える
・社会的立場をわきまえ、ステイタスを守ろうとする

この満月の15度という度数は、「力のピークとそれの環境への押し付け」を象徴します。

自分の意志や創造性をしっかりと認識し、それを社会に表現したり押し出そうとしたりということがこの先行われることになりますので、今はそこに至るためにも内側にエネルギーをため込む時なのかなと感じます。

もちろん、内側のエネルギーをしっかりと貯め終わっている人、自覚的に生きてきた人は、「環境への押し出し」の方をやることになる人もいるでしょう。

何か新しい方向性に向かうために、大切な決意をすることには変わりなさそうだなぁと感じる、そんな満月です。