2019.11.01星の時刻表【星使いの時刻表】水星の逆行開始~この先の豊かさのための再建
『オーベロンとティターニアの諍い』(1846年)、ジョゼフ・ノエル・ペイトン作
今朝、水星が逆行を開始しました。
水星は10月3日に蠍座入りし、今日から逆行し、
11月21日に順行に切り替わり、12月9日に射手座入りします。
普段3週間くらいで星座を移動するので、
まる2ヶ月以上の蠍座滞在はかなり長いです。
蠍座にいると、なにかを深く思考しますが、
そのテーマがマニアックだったり、死や性、オカルト的な領域だったりすることも多くなります。
普段到達しないような気付きを得ることもありますし、洞察力も増します。
本質的なこと、自分自身の深い領域からの願いのようなものをくみ取るのにも最適です。
水星逆行中はコミュニケーションの祖語が起こりやすかったり、
交通の乱れが発生しやすいのですが、
蠍座で起こるというところで、
過去のトラウマを昇華してみたり、
遺恨みたいなものを見つめなおして癒すのには良いかもしれません。
親族や家系的な、祖霊的なものからの思わぬ便りもあるかもしれません。
昨日はハロウィンで蠍座っぽい行事ですが、
悪魔崇拝が元だとか、
収穫祭が元だとか、いろんな話がありますね。
収穫というのは、命をいただくことであり、
種を取ることで、次に命を繋げることだったりします。
これも蠍座のテーマです。
自分が何を受け取り、多くの命から何を継承したのかを思い起こすのもいいでしょう。
逆行期間中は、じっくりなにかを見つめなおしたり、思考するには最適とされます。
過去からの記憶や願いが受け渡されるかもしれません。
また、自身のホロスコープが読める方は、蠍座の後半領域が位置しているハウスのテーマにおいて、何らかの深い気づきを得たり、そのテーマが生まれ変わるようなことがあるかもしれません。
わたしだったら1ハウスなので、なにかアイデンティティのようなものが変わる可能性が。
どのハウスでも、あくまで思考や感覚の領域における変化だと思います。
水星が逆行を開始した度数は蠍座の28度で「自分の領土に近づく妖精たちの王」というシンボルになります。
妖精王ってわたしの天王星のサビアン度数なんですが、
調べても真夏の世の夢のオーベロンしか出てきません(笑)
妖精王が何者なのかは謎ですが、きれいな虫のような羽の妖精だけではなく、
エルフみたいな、魔力を持った存在であると考えたほうがよさそうです。
異次元に住む妖精の王が、旅から帰還して、自分の国に戻ってくる。
自分の作り上げたものの中に回帰する。
受け継いできたものを再び認識し、立て直す。
自分の分を理解し、満足する。
そんな意味の度数です。
自分がもともと持っているもの、受け継いできたものを再認識して、
それをちゃんとやろうと心を改めるような意味がある水星逆行期間なのかもしれません。
11月21日に水星は順行に戻ります。
順行開始時のサビアンシンボルは「大使館の舞踏会」
大使館なので、外の世界との交流というイメージがあります。
舞踏会なので着飾って曲に合わせて踊るわけです。
外見を磨く。
能力の最高の部分を発揮することでたらしい対人関係を築く。
新しい共同体に組み込まれる。
常に所属していた社会から抜け出したい願望。
命を繋ぐということは、嫌が応にもその流れの中に組み込まれていることになります。
親が日本人なら日本人、●●家に生まれたらその家系、というように。
そこから飛び出して、新しい世界と繋がろうとすること、
そのために、自分を外見的にも実際的にも磨いていこうとする度数です。
水星逆行開始時の帰還した妖精王の度数とはニュアンスが真逆ですね。
自分の存在する世界、所属している世界の形をしっかりと認識してこそ、
外に飛び出せるということなのかもしれません。
一度自分の持って生まれたもの、分みたいなものを認識して、
その先の世界とのゲートを開いていく。
内からも外からも考察を深め、自己を認識しようとする。
逆行開始時も順行に戻る時も、水星は2ハウスにあります。
自分の生まれ持った、継承された能力を最大限に発揮しようとするための準備や決意を感じます。
あらゆる過去、生まれ持った環境や能力などを総動員して、
12月3日からの山羊座木星期に挑む準備をするのかもしれません。
そうしてこの先の有形無形の豊かさを享受しようとする。
また、生活基盤や経済基盤の再建のための熟慮、という印象もあります。
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